昨日、上棟がありました。

梅雨の最中なので天候が心配だったのですが、一日中降られることもなく、かといってカンカン照りの猛暑でもないという、とても仕事しやすい上棟日和な梅雨の中休みの一日でした。

そんな天気に恵まれたというのもスゴい話ですが、それよりもスゴかったのは今回の現場、機械プレカットによらない完全に大工の手刻み加工で、さらに重機クレーンによらない人力による手運び・手組の上棟だったんです。 (^_^)

最近は、私どもでもプレカットにより高精度に仕上げられた構造材を使うのが当たり前になっています。そんな中でも先日話題にさせていただいた、大工一級技能士に合格した若手大工棟梁が今回の担当だったので、伝統的な手刻み加工でやってみないかと打診したところ・・・ここは腕の見せ所とばかりに快諾！・・今回に至りました。

ちょうど『和』的な外観デザインでもあり、磨き垂木（屋根の下地木材が現しになっている）だったり、付け柱・付け桁もあるので匠としての見せ場は多いと思います。

ただ、重機クレーンによらない手運びで・・というのは伝統がどうとかいう話ではなく、単に重機の設置スペースが全く取れない現場だったというだけのことでした。(^_^;)

すぐ目の前がそこそこ交通量のある道路でしかもカーブ・・材木の搬入ですら警察署の許可を取って、交通誘導員を置く必要がある状態でしたから。

でも、手刻み・手運びの上棟なんて、私の記憶でも平成になってからはないと思うんです。

懐かしい気持ちと、大工の伝統技術を若手が継承していく嬉しさが入り交じった、とても良い上棟でした。

お施主様ご夫婦が一日中付いてお給仕いただくというのも最近では久しぶりでした。Ｋ様、一日本当にお世話様でした。酒饅頭美味しかったです。ありがとうございました！

この度は誠におめでとうございます！！　m(_ _)m

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